Vectorworksシリーズは建築設計、インテリア・内装、都市計画・ランドスケープデザイン、ステージ&ステージライティング、プロダクトデザインを支援する機能が搭載されているCADソフトウェアです。

作図・モデリングエンジンは製造系CAD/CAMでも使われている「Parasolidモデリングカーネル」が採用されており、高精度な作図・モデリング表現が可能です。描画エンジンは「Vectorworks Graphics Module (VGM)」が使われており、アニメーションエフェクトや高速なズームイン/ズームアウトが実現されています。レンダリングはCinema 4Dフィジカルレンダリングエンジン「CinemaRender」により、高速に高品位な3Dビジュアライズを作成できます。


Fundamentals(ファンダメンタルズ)は基本機能を搭載した汎用パッケージです。
Vectorworksシリーズのベースとなる、3Dモデリング、2次元製図機能、リアルレンダリング機能を搭載しています。

作業画面

ベクターワークスの作業画面

1.基本パレット
[直線]や[四角形]などの作図ツール、[フィレット]や[トリミング]などの編集ツールがあります。2次元図形と3Dモデル作成/編集に対応しています。
2.ツールセットパレット
機能別のツールが配置されています。2D/3D対応の寸法ツールやモデリングツールがあります。
3.属性パレット/スナップパレット
線や面図形に線種・色・ハッチング・グラデーション・不透明度・ドロップシャドウなどを設定できます。「スナップパレット」は図形へのスナップをコントロールできます。
4.マルチビューウィンドウ
図面、正面・側面・斜めから見た3Dモデルなど同時に複数のデザインレイヤやビューポートを確認しながら設計作業を行えます。またメインモニタとサブモニタに表示を分けることもできます。
5.リソースマネージャ
シンボル図形、テクスチャ、ハッチング、スタイルなどのリソースライブラリを視覚的に一元管理できます。
6.オブジェクト情報パレット(※旧データパレット)
選択した図形の高さ、幅、座標、属するレイヤやクラス、レコード、テクスチャなどのオブジェクト情報が表示されます。
7.ビジュアライズパレット
図面上の光源やカメラの選択、光源ごとの点灯/消灯や影の有無、カメラ視点の切り替えを行えます。カメラのフィルムサイズや縦横比、被写界深度や露出も変更できます。

2024の新機能

2024年1月にリリースされたバージョン2024では、地形モデル解析の凡例、シェイドレンダリングの影とカメラエフェクト、壁の回り込み、手摺ツール、インベントリと設備リスト、3Dドラッガー、構造材ツール、ビューポートスタイル、キャビネットツールなどの機能強化が行われています。

3D建築機能・ドアと窓の詳細設定

3D造園土木機能・地形モデル解析の凡例

リアルレンダリング

イベント企画支援


この他はVectorworks新機能比較表で


基本機能

2Dツール(基本パレット)

直線、ダブルライン、四角形、隅の丸い四角形、円、長円、円弧、フリーハンド、曲線、多角形、ダブルライン多角形、正多角形、渦巻き、回転、ミラー反転、切断、結合/合成、トリミング、フィレット、面取り、オフセット、消しゴム、ポイント間複製、フライオーバー、拡大表示など

図形配色(基本パレット)

カラー、模様、ハッチング、タイル、グラデーション、イメージ、ドロップシャドウ(影)などのさまざまな図形表現が可能

3Dモデル(ツールセット)

フライオーバー、ワーキングプレーン設定、プッシュ/プル、テーパ、デフォーム、サブディビジョン編集、3Dフィレット、3D面取り、シェルソリッド、多段曲面、抽出、等間隔輪切り、投影、NURBS情報など

寸法/注釈(ツールセット)

縦横寸法、斜め寸法、角度寸法、円弧長寸法、円寸法、センターマーク、ハイパーリンク、破断線、同一点上拘束、キルビルメーター、分度器、雲形作成、図面枠、図面ラベル、参照記号、日付スタンプ、スケール図、またぎ線、補助グリッドなど

図形プロパティ(オブジェクト情報)

図形のクラス/レイヤ情報、スタイル、サイズ、グラフィックオプション、属性パラメータ、座標情報、レコードデータの追加/変更、3D図形へのテクスチャ割り当てなど

ビジュアライズ(ツールセット)

フライオーバー、ウォークスルー、視点移動、視点回転、光源、レンダービットマップ、レンダーカメラ、属性マッピング、VBビジュアルプラント、Camera Matchシャドウなど

レンダリング(メニュー/表示バー)

RW仕上げレンダリング(完成イメージやプレゼン画像として利用可能)、OpenGL(テクスチャ表現の確認)、ワイヤーフレーム(構造の確認)、陰線消去(空間の確認)、アート(手書き風、芸術的な印象)など

クラス/レイヤによる管理(メニュー/表示バー)

複雑な図面は表示/非表示/グレー表示で管理、建具や寸法線などをクラス管理、1F/2F/3Fなどをレイヤ管理で区別することで図面の修正や確認に便利


※上記ほか機能の詳しい内容はメーカーサイトをご覧ください。


Vectorworksシリーズは用途に応じた専門ツールを搭載したパッケージがあります。
Vectorworks Fundamentalsの3D/2D基本機能・レンダリング機能に加えて、それぞれに特徴的な専門機能・ライブラリが搭載されています。


基本製品Fundamentalsと各上位製品の主な違いはココ

 

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