DWG互換CADとは?

DWG互換CADとは、オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTのデータ形式「DWG」と高いデータ互換性を持ち、DWGデータの編集を設計作業を行えるCADソフトウェアです。
非営利団体「Open Design Alliance(オープン・デザイン・アライアンス)」(以下:ODA)が開発したDWG入出力ライブラリーを利用することで高いデータ互換性を実現し、ODA参加企業独自の機能を加えたDWG互換CADが開発されています。
ライセンス形式は永久(永続)ライセンスなので期間を気にせずお使いいただけます。期間ライセンス形式のサブスクリプションに馴染めない方に選ばれているCADソフトウェアです。

 

DWG互換性CADラインナップ

DWG互換CADソフトウェアは次の種類があります。


 

2D図面の作成・編集を行えるパッケージ

 

3Dモデリングと2D図面の作成・編集を行えるパッケージ

 

専用機能をもつパッケージ

 

AutoCADと比較

DWG互換CADとAutoCADを比べると、それぞれの良さがあります。

データ形式

扱えるDWG/DXGデータは「2018形式」を扱えます。これ以前のバージョンR14~2015形式のデータにも対応しています。(詳しい対応状況は各CADソフトの情報を確認ください)
なお、AutoCADなどオートデスク製品で作成されたDWGデータは「Trusted DWG」として扱われ、互換CADで作成されたDWGデータとは区別されています。そのため、互換CADで作成されたDWGデータをAutoCADで開くと「非ネイティブのDWGファイルのメッセージ」が表示されます。これは開いたDWGデータがAutoCADで作成されていないことを伝える注意メッセージです。AutoCADを使用されている取引先へ互換CADで作成したDWGデータを渡す際はご留意ください。
また将来、AutoCADのDWG/DXFデータのバージョンが2018形式より新しくなった場合、DWG互換CADがその新データ形式に対応するまで時間がかかることが考えられます。

ライセンス形態

DWG互換CADのライセンス形態は永久(永続)ライセンスで動作環境に適合するパソコン上で使いつでけることができ基本的にはライセンス自体に使用期限はありません。ライセンスの認証方式もキーコードやUSBプロテクタで行うことができるのも特徴です。
対して、AutoCADなどのオートデスク製品のライセンス形態はすべて「サブスクリプション(期間ライセンス)」のみです。現在、AutoCADの永久ライセンスは販売されていません。

画面周り・操作性

DWG互換CADとAutoCADの画面を見比べると同じように感じる点もありますがコピー製品ではありませんので、使ってみると画面周りや操作性には異なる点が多々あります。
ただ、互換CADはAutoCADとの親和性が高いため実際に使ってみると戸惑わずに基本的な操作はできてしまうと思います。また、それぞれの互換CADならではの機能もあります。
互換CADへの乗り換えをお考えの際は一度、気になったDWG互換CADの体験版でご評価されることをお勧めします。

 

関連情報

導入事例

メーカーWEBサイトなどにて、導入事例が公開されていますのでご紹介します。

IJCADの導入事例

Jdraf(現:ARES)の導入事例

大手ゼネコン5社がDWG互換CADの実用性を語る 前田建設工業の土木部門はJDrafを導入(ジェイドラフ)

BricsCADの導入事例

 

ご検討時によくいただくご質問

どれを選べばいいかわからないという方のために、導入をご検討される時によくあるご質問などをまとめましたのでご参考に してください。

最新バージョンのAutoCADデータに対応できますか?
AutoCADの新バージョンがリリースされた際、DWGデータのバージョンも上がるときがあります。その場合、DWG互換CADは対応が遅れることがあるようです。(2022年3月現在、DWGデータの最新バージョンは2018形式です。)
AutoCADで作成したDWGデータと違いはありますか?
DWG互換CADで作成したDWGデータをAutoCADやAutoCAD LTで開くと、AutoCADで作成したデータではない旨のメッセージが表示されるそうです。他社製CADで作成されたDWGデータを判別できるようになっており、AutoCADで作成したDWGデータは「TrustedDWG」と表示されるようです。
SXF形式データやJw_cadデータは扱えますか?
DWG互換CADのなかには、電子納品で使われるSXF形式データやJw_cadのJWWデータを扱える種類があります。
AutoCADと同じ操作方法ですか?
DWG互換CADはAutoCADやAutoCAD LTの操作は、同じような手順で行えますが、まったく同じわけではありません。また、無い機能があったり、DWG互換CAD独自の機能が加えられたりしています。