バージョン22の新機能

2023年11月リリースのDRA-CAD 22 / DRA-CAD 22 LEに搭載された新機能です。

プログラム連携とデータ互換性の向上

ARで図面・3Dモデルを現実空間へ投影

  • iPhoneやiPadを使って平面図や3Dモデルを現実空間に配置可能。
  • 計画地でのスケール感の確認、クライアントと完成イメージ共有に。
  • App Storeから専用アプリのインストールが必要です。

CEDXMデータから図面化(※LEは対象外)

  • 木造軸組工法住宅の意匠CADと生産CADとのデータ連携フォーマットに対応。
  • HOUSE-ST1など構造計算ソフトの作成データを平面図や3Dモデルとして読み込み可能。

2025年問題を意識した設計アシスト

省エネ適合義務化に向けて(※LEは対象外)

  • 2025年にすべての住宅が省エネ適合義務化を支援。
  • 図面から面積や長さなどの数値を集計して、省エネ計算書の根拠となる参考図を作成可能。

4号特例縮小に対応した壁量計算

  • 太陽光パネルや断熱材などによる重量化を受け新設されるZEH壁量基準計算に対応。
  • 長期間安全に暮らすため、増改築時への備えの早めの対応に。

既存機能の拡張と改良

文字の微調整がスマートに

  • 文字の位置や大きさ、スタイルなどを調整する機能を集約。
  • 数値ではなく感覚的に少しだけ移動、文字の原点や幅を統一して枠内に収めるなど素早い操作が可能。

思いのままに描ける矢印

  • 修正指示やプレゼンテーション用の矢印を細かな設定なしに描画可能。
  • 大きさやプロポーション・角度などを素早く、自在に変えて描画可能。

細かな設定に対応した印刷機能

  • 複数図面をまとめて印刷する時にカラーモードの選択や複数範囲指定の無効化が可能。
  • オーバーレイ図面の指定色による印刷も可能。

モクモクペンと文字の連番文字記入

  • モクモクペンの起動を高速化。
  • 文字の自動中央配置などの改良。
  • 文字の連番記入は連続する文字列の組み合わせをカスタマイズ可能。

一括で寸法線を描く

  • 基本計画の初期段階で平面プランとして通り芯や壁などを作図した後、一度に図面周囲に寸法線を記入可能。
  • 計画の立案時に、図面の体裁を手早く整えることが可能。

実務的な改良を図った数量集計

  • 集計結果の値を任意の計算式に代入する機能を追加。
  • 図形の長さを1/2に評価することで、壁やフェンスなどのダブル線の長さをシングル線として集計可能。

そのほかの新機能

PC鋼材間の結合曲線の作図

  • PC(PCa)設計におけるPC鋼材間を結ぶ曲線を作図可能。

選択モードバーの表示位置

  • コマンドのダイアログに表示される選択モードバーの位置をカスタマイズ可能。

 



新バージョンに加えられた新機能の詳細はメーカーサイトをご覧ください。

メーカーサイトの新機能情報はこちら

 

主な機能・特徴

3D機能と2次元製図機能を備えた「DRA-CAD」と、2次元製図機能に特化した「DRA-CAD LE」の主な機能です。

DRA-CAD

3Dモデル作成ができるDRA-CAD(建築設計・製図CAD)のみに搭載されている機能です。

3次元住宅モデルを気軽に作成
平面図に部屋の矩形を作成すると壁が立ち上がり3次元化が容易に行えます。
パースや合成写真が作りやすい
建物周辺の写真とレンダリング画像を合成できる機能を搭載。

DRA-CAD/DRA-CAD LE共通

2次元製図用のDRA-CAD LE(建築2次元製図CAD)と3D機能と2D製図機能を持つDRA-CAD(建築設計・製図CAD)の共通機能です。

建築図面用コマンド
木造壁量計算や採光計算などの建築法規に関するコマンドや確認申請に必要な図書チェックリストなど建築図面用のコマンドを多く搭載しています。
構造図の作成補助
RC造の柱/梁断面、柱/架構配筋の作図、杭断面、鋼材形状、構造記号など、構造図の作成を支援するコマンドを豊富に搭載しています。
画像となった図面を有効利用
手書き図面をスキャナで読込み、必要箇所を線分化して編集できます。
図面を並べて微細な違いを発見
修正前後の図面を重ねたり、左右に並べる機能により、変更箇所の比較を容易に行えます。
図面編集の時間短縮、効率的な図形操作
意匠図、構造図、設備図などの図面を重ね合わせて表示して、同位置の図形や文字を一括編集できます。また、移動/削除/ストレッチなどの編集も可能です。
AutoCADとの互換性が向上
外部参照の読込みやブロック属性や印刷レイアウト機能を利用してAutoCADのモデル空間・ペーパー空間の双方に対応。
Jw_cadとの互換性
Jw_cad データに対応し、回転された画像やトリミングされた画像を読み書きできます。
図面をPDFで出力、貼り付けたOLEオブジェクトを図形化
PDF形式での保存ができます。また、図面に配置したExcelなどの表も図面化することで他CADへデータとして渡すこともできます。

 

バージョンごとの機能対応表

データ変換

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
CEDXM形式の読み書きで木造構造計算ソフトと連携できる(※LEは対象外) - -
CSV形式の読み込みで座標のリストを図面化できる - -
JWW読み書きでグリッドに対応 - -
点群データの読み込みに対応(※LEは対象外) -
Rhinocerosデータの読み書きに対応(※LEは対象外) -
JWW形式の画像の透過色の読み書きに対応 -
一括変換で複数図面を画像やPDFにできる -
国土地理院の数値地図情報「GML形式の読み込み」に対応

操作性

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
自在にプロポーションを変えて「プレゼン矢印」で作図できる - -
「ブロックリスト」でブロック名を変更できる - -
文字のサイズ変更、編集、置換、リスト置換、集計に選択モードバー - -
「環境設定」でダイアログに対する選択モードバーの位置を設定できる - -
図面に同名画像がある時に、異なる画像として「画像挿入」できる - -
開いていた図面をプロジェクトごとに切替える「ワークスペース」 -
複数の図面を一度に「属性インポート」できる -
「属性のインポート」で参照した図面をリストから選択できる -
ファイルから起動した時に、前回終了時のファイルも開ける -
ユーザーズ、リファレンスをWEBで表示 -
ウィンドウズタブの表示や色、閉じるボタンの表現などを設定できる -
前回終了時に開いていた図面を開いて起動できる
右クリックメニューから最近使ったコマンドが起動できる
Windows10エクスプローラースタイルの外観に変更
ダイアログ表示中にF1キーでリファレンスマニュアルを表示 -
標準ユーザー権限で、オプションコマンドの登録・実行ができる

建築法規

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
住宅の省エネルギー計算の根拠図、集計表が作成できる(※LEは対象外) - -
木造壁量計算でZEH壁量基準に対応 - -
採光計算で令和5年4月施行に対応 - -

集計・計算

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
フローティングウィンドウも含めて「文字の検索」「文字の集計」できる - -
「数量集計」の集計表で並び順を変更できる - -
選んだ図形に関する情報(長さ、面積など)を「クイック集計」できる
選んだ図形を属性(レイヤ、カラーなど)で「クイック仕分集計」できる
ブロックやパッケージ、シンボルを区別して「数量集計」できる

二次元製図

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
CEDXM形式の読み込みで木造建物の平面図を作成できる(※LEは対象外) - -
モクモクペン起動の高速化、文字自動配置や出力サイズ指定が可能 - -
図面の周囲に一括寸法線作図ができる - -
文字の位置や大きさ、スタイルなどを調整できる文字調整 - -
文字をXY方向へマウスやキーボードで微調整する文字位置調整 - -
文字列の原点位置を合わせる文字原点揃え - -
「印刷の設定」でオーバーレイ図面を指定色で印刷できる - -
文字の高さや幅、間隔、改行幅、傾きを微調整する文字サイズ調整 - -
複数の文字列を、均等割付して文字整列できる - -
属性/書式コピーで文字高さやフォントなどを個別にコピーできる - -
文字の連番記入で連番のやり直しができる - -
文字の連番記入で連番タイプのカスタマイズができる - -
計算式を入力すると、計算結果で文字記入できる - -
PC(PCa)設計でプレキャスト配筋の結合曲線を作図できる - -
すべての図面を印刷でカラーモード、複数範囲設定ができる - -
「印刷の設定」でオーバーレイ図面を指定色で印刷できる - -
ビューポート内のハッチングをハッチング図形のまま分解できる -
「引き違い戸」で、戸のかかりしろの設定ができる -
元図面で範囲を指定して「ビューポートの作成」ができる -
「QRコード挿入」で、図面に張られたQRコードが読める -
閉じたポリラインの「重心」にスナップできる

三次元設計(※LEは対象外)

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
CEDXM形式の読み込みで木造建物の軸組みモデルを作成できる - -
ウォークスルーした経路をアニメーションにできる - -
点群データの描画に対応したDirectX描画 -
より簡単に行き先を指示して「ウォークスルー」できる -
「アニメーション」「連続レンダリング」で視点間を直線補完できる - -
SketchUp 2021形式の読み書きに対応(※64bit版 Windowsのみ) -
階段を昇り降りしながらウォークスルーできる
「面の重心」スナップで二次元のポリラインへもスナップできる

モバイル&クラウド

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
iPhoneのアプリで3Dモデルや図面を現実空間へAR表示できる - -
大量の図面印刷やレンダリング終了時にスマートフォンに通知できる -
OneDriveへ読み書きできる

図面表現

含まれる機能 バージョン22 バージョン21 バージョン20
動画や画像、リンクを「リンクアイテム」として埋め込める

 

ほか

上記ほかの機能については下記などもご参考にしてください。

 

DRA-CADシリーズラインナップ