バージョン21の新機能

2022年11月リリースのDRA-CAD 21 / DRA-CAD 21 LEに搭載された新機能です。

3Dスキャンした点群データに対応(※LEは対象外)

iPhoneのLiDARスキャンを活用

  • iPhone Pro、Pro MaxのLiDARでスキャンした3次元点群データを読込み可能。
  • 計画地の簡易測量、既存建築物の計測など、建築計画に活用可能。

点群に対応した描画や機能

  • 点群データの奥行きや素材の色を再現した表現が、DirectXで描画可能。
  • 「表示範囲指定」で、指定したXYZ方向の範囲内にあるデータのみ表示が可能。
  • 部屋の一面を非表示にして室内を見ることが可能。

一括処理の強化による時短・業務効率化

属性のインポートを一括処理

  • データ交換の際、レイヤ設定やカラーパレットなどをドキュメントパレットで一括変更が可能。
  • 大量の図面があっても、ミスを減らしながら効率的な調整が可能に。

複数図面をPDFや画像に一括変換

  • 図面からPDFや画像など多様なファイルへの一括変換に対応。
  • 打合せ資料やほかの関係者への見本としてPDFを作成する必要がある時に、素早く作業を完了可能。

スマートでスムーズな設計スタイル

スマートフォンへの通知

  • 大量の図面印刷や連続レンダリングなどの完了時に、作業が終わったことをスマートフォンに通知。
  • パソコンの前で待機する必要がなく、外出先でも作業の進捗を確認可能。

瞬時に物件を切替えて作業

  • 開いている図面を作業状態として保存可能。
  • 作業状態を切り替えると関係する図面が開かれ、ワンタッチですぐに作業開始できる。

データ互換性の向上

Jw_cadとのデータ変換

  • 図面に貼った画像の透過色をやり取りが可能。
  • 等間隔文字列などJw_cad独自の文字設定にも対応し、データ互換性が向上。

Rhinocerosへの相互変換(※LEは対象外)

  • 3次元モデリングツール「Rhinoceros」とのデータ交換が可能に。
  • DRA-CADの図面をトレース用に渡すなど、3次元形状を活用可能。

操作性の向上と機能改良

レイアウト図面を作りやすく

  • ビューポートの範囲を、元図面上で指定してレイアウト図面へ配置可能。
  • レイアウト図面を作成する際、ビューポートと範囲指定の設定が簡単に。

イージーウォークスルー機能(※LEは対象外)

  • 進行方向をダブルクリックして、簡単に視点移動(ウォークスルー)が起動。
  • クライアントに建物を案内しながら3Dモデルを見て回るようなプレゼンテーションが可能。

ほか

QRコードの読み込みに対応

  • 図面に貼られたQRコードの画像から、文字情報を取得可能。

オンラインマニュアル

  • ユーザーズマニュアルとリファレンスマニュアルをWEBで閲覧可能。
  • 移動先でもスマートフォンでも最新の情報が確認可能。

 



新バージョンに加えられた新機能の詳細はメーカーサイトをご覧ください。

メーカーサイトの新機能情報はこちら

 

主な機能・特徴

3D機能と2次元製図機能を備えた「DRA-CAD」と、2次元製図機能に特化した「DRA-CAD LE」の主な機能です。

DRA-CAD

3Dモデル作成ができるDRA-CAD(建築設計・製図CAD)のみに搭載されている機能です。

3次元住宅モデルを気軽に作成
平面図に部屋の矩形を作成すると壁が立ち上がり3次元化が容易に行えます。
パースや合成写真が作りやすい
建物周辺の写真とレンダリング画像を合成できる機能を搭載。

DRA-CAD/DRA-CAD LE共通

2次元製図用のDRA-CAD LE(建築2次元製図CAD)と3D機能と2D製図機能を持つDRA-CAD(建築設計・製図CAD)の共通機能です。

建築図面用コマンド
木造壁量計算や採光計算などの建築法規に関するコマンドや確認申請に必要な図書チェックリストなど建築図面用のコマンドを多く搭載しています。
構造図の作成補助
RC造の柱/梁断面、柱/架構配筋の作図、杭断面、鋼材形状、構造記号など、構造図の作成を支援するコマンドを豊富に搭載しています。
画像となった図面を有効利用
手書き図面をスキャナで読込み、必要箇所を線分化して編集できます。
図面を並べて微細な違いを発見
修正前後の図面を重ねたり、左右に並べる機能により、変更箇所の比較を容易に行えます。
図面編集の時間短縮、効率的な図形操作
意匠図、構造図、設備図などの図面を重ね合わせて表示して、同位置の図形や文字を一括編集できます。また、移動/削除/ストレッチなどの編集も可能です。
AutoCADとの互換性が向上
外部参照の読込みやブロック属性や印刷レイアウト機能を利用してAutoCADのモデル空間・ペーパー空間の双方に対応。
Jw_cadとの互換性
Jw_cad データに対応し、回転された画像やトリミングされた画像を読み書きできます。
図面をPDFで出力、貼り付けたOLEオブジェクトを図形化
PDF形式での保存ができます。また、図面に配置したExcelなどの表も図面化することで他CADへデータとして渡すこともできます。

 

バージョンごとの機能対応表

データ変換

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
点群データの読み込みに対応(※LEは対象外) - -
Rhinocerosデータの読み書きに対応(※LEは対象外) - -
JWW形式の画像の透過色の読み書きに対応 - -
一括変換で複数図面を画像やPDFにできる - -
国土地理院の数値地図情報「GML形式の読み込み」に対応 -
国交省3D都市モデル「OBJ形式の読み込み」に対応(※LEは対象外) -
「JWW形式への書き出し」で、三角形分割できない図形を明示できる -
「DRA Viewer」で図面に貼った写真を表示できる -
レイヤー分けされたPDFを作成できる
複数のPDFファイルを図面へ「一括変換」できる
「ドキュメントパレット」で異なるファイル形式へ変換できる
元図面と全てのレイアウト図面をJWW形式に一括保存できる
レイアウト図面をMPW/MPP/JWW/JWC/P21/SFCに保存できる

操作性

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
開いていた図面をプロジェクトごとに切替える「ワークスペース」 - -
複数の図面を一度に「属性インポート」できる - -
「属性のインポート」で参照した図面をリストから選択できる - -
ユーザーズ、リファレンスをWEBで表示 - -
ウィンドウズタブの表示や色、閉じるボタンの表現などを設定できる - -
前回終了時に開いていた図面を開いて起動できる -
連続延長カットに「この設定を継続して使用」のスイッチを追加 -
連続中抜きに「この設定を継続して使用」のスイッチを追加 -
リボンメニュー「開く」の子メニューに最近使ったファイルを配置 -
右クリックメニューから最近使ったコマンドが起動できる -
Windows10エクスプローラースタイルの外観に変更 -
ダイアログ表示中にF1キーでリファレンスマニュアルを表示 -
標準ユーザー権限で、オプションコマンドの登録・実行ができる -
4Kや8Kの高解像度ディスプレイに対応
複数図面の印刷で、順番や用紙、レイアウトの有無を設定できる
ユニコードをクリップボードから貼りつけで「文字記入」できる
「レイアウト管理」で指定したレイアウトを保存できる
ホイール回転で「文字アップダウン」「文字交換」の設定を追加

整合性と省力化

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
ほかの図面の指定レイヤーを入れ替えたり、マージしたりできる

二次元製図

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
寸法線の追加で出力サイズ指定に対応 - -
ビューポート内のハッチングをハッチング図形のまま分解できる - -
「引き違い戸」で、戸のかかりしろの設定ができる - -
元図面で範囲を指定して「ビューポートの作成」ができる - -
「QRコード挿入」で、図面に張られたQRコードが読める - -
「矩形変換」で長方形を任意の四角形に変形できる -
閉じたポリラインの「重心」にスナップできる -
指定した寸法線の基点から「寸法線の追加」ができる -
「すべての図面を印刷」で複数の印刷範囲も印刷できる -
「すべての図面を印刷」でレイアウトの用紙サイズで印刷できる -
旧寸法線を「ピンセット」でストレッチ分割できる

三次元設計(※LEは対象外)

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
点群データの描画に対応したDirectX描画 - -
より簡単に行き先を指示して「ウォークスルー」できる - -
「アニメーション」「連続レンダリング」で視点間を直線補完できる - -
SketchUp 2021形式の読み書きに対応(※64bit版 Windowsのみ) - -
階段を昇り降りしながらウォークスルーできる -
「面の重心」スナップで二次元のポリラインへもスナップできる -
SketchUp 2020形式の読み書きに対応(※64bit版 Windowsのみ)
図形の指定面による「切断線・断面線」を作成できる
「重心スナップ」ができる

モバイル&クラウド

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
大量の図面印刷やレンダリング終了時にスマートフォンに通知できる - -
OneDriveへ読み書きできる -
「DRA Viewer」の注釈を反映して表示できる
Dropboxへ読み書きできる

図面表現

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
動画や画像、リンクを「リンクアイテム」として埋め込める -
ユニコード文字で、番号が5桁以上や異字体の入力ができる

集計・計算

含まれる機能 バージョン21 バージョン20 バージョン19
選んだ図形に関する情報(長さ、面積など)を「クイック集計」できる -
選んだ図形を属性(レイヤ、カラーなど)で「クイック仕分集計」できる -
ブロックやパッケージ、シンボルを区別して「数量集計」できる -
ポリラインと高さを表す文字列から「平均天井高さの算定」ができる

 

ほか

上記ほかの機能については下記などもご参考にしてください。

 

DRA-CADシリーズラインナップ