カテゴリ:AutoCAD Mechanical 作成日:2020年5月21日
パワーオブジェクトはボルト・ねじ・貫通穴や寸法などに関する情報を持つオブジェクトです。
図面に作図されたパワーオブジェクトは、コピー、サイズ変更、ビューの追加、削除などの編集作業を効率よく行えるパワーコマンドを使います。
パワーオブジェクトは[パワーコピー(AMPOWERCOPY)]コマンドを使うと同じ属性でオブジェクトを複写できます。
図面内にあるハッチングと同じ模様で他領域をハッチングしたいときに使えます。
コピー元のハッチングとコピー先の他領域を指示すると、他領域にコピー元と同じ模様のハッチングがコピーされました。
(通常の[コピー]コマンドを使った場合、コピー元と同じ形のハッチングがコピーされてしまいました・・・)
ボルト・ねじ・貫通穴などコンテンツライブラリから挿入したパワーオブジェクトは簡単にサイズを変更できます。
ダブルクリックすると選択できるサイズ一覧が表示されます。このなかから変更後のサイズを選択するだけでパワーオブジェクトのサイズが自動編集されました。
正面図に作図してある貫通穴を側面図にも作図したいときは[パワービュー(AMPOWERVIEW)]コマンドを使います。
作図済みのパワーオブジェクトをダブルクリックすると追加するビューを選択できます。
選択したビューから見たパワーオブジェクトを作図する位置を指示すると、その位置にパワーオブジェクトが作図されました。ハッチングと重なる部分は自動的に非表示状態になります。
不要になったパワーオブジェクトを削除するときは[パワーイレース(AMPOWERERASE)]コマンドを使います。
例えば貫通穴を削除するとハッチングと重なっていた部分は表示されるようになります。
並列寸法から1つ寸法を削除すると他の寸法の記入位置が自動的に調整されます。